股関節拘縮の陰部洗浄

良肢位を保つ

 

唾身体がねじれている状態だと、ケアを行うスペースが狭く、
清拭ケアを十分におこなうことができません。

 

良肢位を保つ事によって関節可動域が広がり、
ケアを行うスペースが確保できます。

 

枕やクッションなどを用いて、身体のねじれを矯正し、
仰臥位を良肢位に保ちましょう。

 

患者さんの表情を見ながら、痛みがないかどうかを確認しながら、
良肢位に整えます。

 

無理に下肢を開かせたり、足を持ち上げたりすれば、
関節に負担がかかり、骨折や脱臼が起こりやすくなるので注意しましょう。

 

膝が屈曲拘縮している場合、
仰臥位から側臥位にする際、ベッドの柵に膝がぶつからないようにしましょう。

 

 

清拭援助に必要なもの

 

清拭援助に必要な物品は、性能の高いオムツや洗浄剤を使うようにします。

 

特にオムツは吸収性が高鋳物を選ぶことが、
陰部洗浄の際も効果的です。

 

物品はケアを行う前に準備して、
作業手順を考えて配置し、効率よく実施するようにしましょう。

 

 

物品の使い方

 

陰部洗浄の際、腰の辺りに便器を差し込んで洗浄する方法もあります。

 

しかし、拘縮の強い患者さんでは、
痛みを訴えたり、身体が浮いて不安定な状態になってしまったりします。

 

ですから、なるべく段差を少なくできる「オムツ」を使用した洗浄を行います。

 

大き目の紙おむつを腰の下辺りに敷きます。

 

洗浄に使う程度の水分であれば、オムツで十分に吸水できますし、
頸部の段差も無いので、患者さんにも苦痛を与えません。

 

洗浄剤には色々な種類がありますが、
泡立つタイプのボディソープであれば、
泡立てる手間を省くことができます。

 

シャワーボトルに38度前後の湯を入れて洗浄します。

 

洗い流す際、皮膚に洗浄剤の成分が残るとスキントラブルの原因になるので、
洗浄剤の必要量を調整し、しっかり洗い流すようにします。

 

洗浄の際の観察

 

陰部洗浄の際、患者さんの皮膚状態についてしっかり観察をしましょう。

 

特に皮膚が2面で接している部分は、汗や分泌物が付着し、
浸軟しやすいため、発赤やびらん、表皮剥離などのスキントラブルが起こりやすいです。

 

たとえば、鼠径部など、皮膚と皮膚の2面が接している部分は、
尿や便で汚染されやすい部分であり、
皮膚が浸軟すると、真菌が発生しやすくなります。

 

感染防御のためにも、皮膚を開くようにして観察するようにしましょう。