説明を受け入れない家族への対応

看護師が説明した事を、なかなか受け入れてくれない家族もいます。

 

たとえば、食事制限のある患者さんに対して、
家族が「病気だから食べたほうが良い!」と、
食べ物を持ち込み、患者さんに勝手に食べさせてしまうというような
ことはよくあることです。

 

このようなとき、看護師は、患者さんの家族に対して、
「糖尿病で食事制限があると説明したのに、
少しもそのことを理解してくれていない!」と思い、
家族に対して、再び説明を繰り返すことがあります。

 

ですが、家族としては、看護師から繰り返し説明されたことで、
「気持ちを分かってくれない。」、
「大切なことを否定された。」という気持ちが強くなります。

 

そこで、感情の悪循環が生じてきます。

 

患者さんやその家族には、その家の独自の文化や価値観、信念があります。

 

医療者として、その家族の全てを理解しようと思うと
それは難しいこともあります。

 

看護師も、患者さんの家族に理解してもらおうと、
何度も説明をするのですが、
それは、家族の「この看護師には、分かってもらえない。」
という思いを強くすることになってしまいます。

 

すると、家族は、さらに「こだわり」が強くなります。

 

看護師は、患者さんの家族の話を聞くことが必要です。

 

そして、家族が、どのようなことにこだわるのか、
大切に思っていることは何なのかを理解しようとする事が必要です。

 

たとえば、「元気なときは、食べることが大好きだった夫が、
食べてはいけないといわれて辛い」という家族の声が聞けたとしたら、
家族の目線からニーズを考え、家族と一緒に患者さんを助けていけるようにしていきます。