統合失調症の原因

統合失調症の発症原因は、明確ではありません。

 

現時点の段階では、神経伝達物質であるドーバミンの過剰活動、
遺伝的要因、環境などが発症に関与していると考えられています。

統合失調症の症状

統合失調症の症状は、大きく分けると「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。

 

・陽性症状

 

妄想や幻覚(幻聴)、緊張病症候群(興奮、昏迷)など、
通常とは異なる精神活動が見られます。

 

その内容は、患者さんの人間関係、関心、価値観などが主題となっていて、
不安や恐怖などの感情を伴います。

 

・陰性症状

 

本来の機能が低下する事によって出現します。

 

会話の障害、行動の障害、感情の障害、意欲の障害がみられ、
無気力や引きこもりなどの症状が現れます。

 

陽性症状に比べると疾患との因果関係が理解されにくいです。

 

そのため、周囲から誤解されやすく、
日常生活や社会生活に大きな支障をきたすこともあります。

統合失調症の代表的な病型

・破瓜(はか)型

 

浅薄で不適切な感情、言動が特徴的です。

 

感情の平板化や意識の減退が見られ、思春期から青年期にかけて発病します。

 

幻覚や妄想は断片的で、目立たないことがあります。

 

・緊張型

 

興奮や昏迷などの緊張病症候群が支配的な病型です。

 

青年期に発病し、極度の緊張や奇妙な行動が見られます。

 

・妄想型

 

比較的固定した妄想や幻覚が前景にでる病型です。

 

30歳前後に発病し、陰性症状はあまり現れません。

統合失調症の治療

統合失調症は、その特徴として、
病院で、病気である事を指摘されても、
なかなか受け入れられないというものがあります。

 

抗精神病薬による薬物治療が中心になります。

 

近年は、薬剤が進歩し、症状をコントロールすることができるようになりました。

 

通院しながら社会復帰を果たしている患者さんも増えています。

統合失調症の患者さんへの対応

統合失調症の患者さんとのコミュニケーション不良は、
疾患に起因することが殆どですが、
医療者側が病名だけを聞いて過敏に反応してしまうこともあります。

 

そのため、必要以上にコミュニケーションを阻害してしまうこともあるので、
まず、統合失調症という病気の病態に対する理解を深め、
病名を聞いて過敏に反応すると言うような考えをなくすことが大切です。

 

そして、統合失調症の患者さんが、どのように「生きづらい」のかを、
イメージしてみてください。

 

精神症状の影響によって、社会生活を営むことができなかったり、
人との関係をウマく築くことができなかったり、
楽しさを感じられずに、生きづらい状態が続いているのかもしれません。

 

また、身体が重くて何もできないなどの状態に陥り、
健康的な生活が送れず、そのために臆病で傷つきやすい状態になっていて、
自閉や暴力につながっていることもあります。

 

患者さんの、このような辛さを分かろうとすることで、
患者さんへの見方が変わるでしょう。

 

看護師は、患者さんへの理解や共感を、言葉や表情などで示して、
自分は味方である、信頼してよい人間であるということを
患者さんに発信し、関係を作っていくことが第一です。

 

ポイントは、統合失調症の症状が現れていても、
健康な自我は残されているということです。

 

その部分に訴えかけることが重要です。

 

口の動きや表情が分かるように、マスクは外し、
患者さんの話をきちんと聞くこと、
受け止めることが大切です。

 

患者さんの発言の背景にあるものを分かろうとする事、
そして知ること、どのような気持ちにあるのかを考えることで、
アプローチの仕方も見えてくるでしょう。

 

また、引きこもりのある患者さんに対しては、
挨拶をするなど、こまめに声をかけていくことも大切です。

 

妄想のある患者さんに対しては、
自分の内面や現在の状況を反映していることが多いです。

 

そこから、患者さんの状況を知ること、理解する事ができます。

 

妄想は否定しないようにし、その背景を考えながら対応し、
話は聞くものの、迎合する必要はりません。

 

患者さんの話は、基本的に受け流してかまいませんが、
感情が表れているときは、共感の姿勢を示すようにしましょう。