血管が見えない・出ない患者さんへの対応

目で見ても血管が分からない場合は、
指、特に感覚が鋭い第2〜4指の腹を使い、
血管の走行を想像しながら触れて探します。

 

それでも、見つけにくいときには、弁を利用して静脈を怒張させます。

 

静脈には逆流防止のための弁があります。

 

ですから、駆血した後に末梢から中枢へと血液を送るように、
皮膚上から血管をマッサージすれば、
駆血帯と弁の抵抗によって血液がうっ滞するので、
血管が怒張し、見つけやすくなります。

 

浮腫がある患者さんの場合は、圧迫します。

 

浮腫は、組織圧が低い部分に生じやすくなるため、
上肢では手背から前腕にかけて多く見られます。

 

そして、浮腫は、ルートキープを難しくします。

 

最も良いのは、浮腫のない部分でのルートキープですが、
他に穿刺部がなく、やむを得ず選択する場合は、
浮腫部分を圧迫し、へこませ、血管を指で探すなどします。

 

ですが、ルートキープができたとしても、
圧迫による凹みが元に戻ってしまうと、
針先がずれて、血管から針やカテーテルが抜けてしまいます。

 

浮腫による影響を十分に考え、
刺入部位の選択をすることが必要です。

 

点滴中は、浮腫があると血管から針やカテーテルが外れていても分からない事があります。

 

穿刺部位の浮腫が他にも憎悪していないかどうか、
自然滴下の場合は、きちんと滴下しているかどうかを確認し、
穿刺部位から浸出液が漏れ出していないかどうかについても確認しましょう。

 

滲出液が漏れ出していることが確認された場合は、
皮膚の浸軟や感染の原因になるので、
吸水性のあるドレッシング材を使用したり、
適正な交換などの処置が必要になります。