ルートキープのポイント

穿刺の基本

 

穿刺部位は、利き腕の反対側の前腕部にある比較的太い静脈、
そして、神経の走行を考慮し、
神経損傷の可能性の低い部位を選びましょう。

 

また、下肢静脈は、血栓症のリスクが高くなるため、
なるべく避けるようにしましょう。

 

ポジション

 

ルートキープが難しい患者さんに対しては特に、
看護師が穿刺部位を探しやすく、穿刺しやすい体勢になるよう、
患者さんの体位や刺入部の位置を整え、
看護師の立ち位置を工夫することが大切です。

 

人によって異なりますが、看護師は、
患者さんの血管に対して、
まっすぐ正面になるように立つのが良いでしょう。

 

そして、患者さんの穿刺部位が心臓よりも下になるようにすると、
血液がうっ滞するので、血管が見つけやすくなります。

 

血管走行は3Dでイメージする

 

穿刺の前に、解剖学的な知識を持つことが大切です。

 

その際、血管を平面的に捉えてしまうと、
刺入したときに、想像していたよりも血管が浅い、
もしくは深い位置にあって、血管内に針を留置できないということに
なってしまうかもしれません。

 

ですから、血管走行は3Dでイメージすることが必要です。

 

血管の走行は、左右だけでなく、上下の位置と深さ、
皮下脂肪の厚みなどを考え、
皮膚からの位置と距離を立体的にイメージするようにしましょう。

 

穿刺部位の選択

 

穿刺が難しい患者さんの場合は、失敗したときのことも考えます。

 

もちろん、失敗は良くないのですが、
なかなかアプローチできないこともあります。

 

もし、穿刺に失敗し、傷を作ってしまうと、
同じ血管でその部分よりも末梢側にルートキープすれば、
損傷部位から点滴が漏れるリスクが高くなります。

 

ですから、血管の末梢のほうからアプローチするようにします。

 

・蛇行している血管は避ける

 

蛇行している血管は避け、選択するのは、なるべくまっすぐな血管です。

 

血管が蛇行していると、針の先端が入ったとしても、
場合によっては、外筒を挿入することができません。

 

・やむを得ない場合は肘正中皮静脈

 

穿刺の際、上肢で最も分かりやすいのは、肘正中皮静脈です。

 

しかし、肘関節があり、可動性の高い部位なので、
長期の留置には向きません。

 

ですが、緊急を要し、他の部位での血管確保が困難な場合は、
肘正中皮静脈で、とりあえずルートキープし、
後から他の部位を探すなどします。

 

肘正中皮静脈でルートキープする場合は、
シーネなどで確実に固定し、肘関節がまげられないようにして、
留置張りの折れ曲がり、薬液の血管外への漏出を予防します。

 

刺入位置の決定

 

留置後、外筒先端がどの位置に来るのかを穿刺前にイメージします。

 

そして、刺入位置を決めます。

 

刺入部の血管はまっすぐだったとしても、針を進めていく先が蛇行していると、
外筒が挿入できないことがあります。

 

また、刺入位置から目標血管までの距離が長いと、
血管への外筒の留置が浅くなり、
留置針が血管から抜けやすくなってしまいます。

 

穿刺をどの位置から行えば、
血管がまっすぐな部位に、血管に対してなるべく深く外筒を
留置することができるのかを考え、イメージしながら、
刺入位置を決めることが重要です。

 

また、留置針の刺入が不安定な針の持ち方をしてしまうと、
穿刺がウマくできません。

 

針を刺入する際は、針を持つ手の第5指と第4指を
刺入部の手前につけて固定し、
適切な角度で安定して刺入できるようにします。