掻痒感が治まらない患者さんへの対応

ドライスキンになると、掻痒感(かゆみ)の症状もでてきます。

 

掻痒感は、皮膚の乾燥によって、バリア機能が低下し、
皮膚が炎症を起こすことによって発症します。

 

この掻痒感(かゆみ)を和らげるためには、
室内温度や入浴・清拭湯温を低めにし、
身体を温めすぎないようにします。

 

冷罨法で、局所を冷やすのも一つの方法です。

 

また、シーツや寝衣のしわや縫い目なども
かゆみが起こる原因になります。

 

寝衣の縫い目が触れないように裏返したり、
縫い目のない寝衣に交換するなどして対処します。

 

痒みのある部分を?くと角質をさらに破損してしまいます。

 

ですから、痒みが起こらないように、
ドライスキンを治すために、保湿を十分に行います。

 

痒みの程度が酷い場合は、
抗ヒスタミン薬などの外用薬を使用し、
痒みを抑えます。

 

市販のクリームやローション等でも、
効果が期待できるものがあるので、
皮膚の状態や経済性に合わせ、ウマくとりいれましょう。

 

疾患によるかゆみが起きている場合

 

肝疾患や化学療法など、疾患や治療が原因の掻痒感は、
その出現が予測できるため、
治療開始、或いは痒みが発生する前から、
予防的にスキンケアを行っていくようにします。

 

症状が酷くなったら、一時的にステロイド外用薬を使います。

 

しかし、あくまでも掻痒感対策の基本は、
「清潔」、「保湿」、「保護」です。

 

痒みを抑える薬剤の特徴と使用の注意点

 

痒みを抑える薬剤には、以下のようなものがあります。

 

効果的に使用することで、痒みが抑えられますが、
注意点もあります。

 

・抗ヒスタミン薬

 

ヒスタミン受容体に拮抗します。

 

抗コリン作用があるため、前立腺肥大、緑内障の患者さんには禁忌です。

 

・抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬)

 

アレルギー疾患を長期管理する薬剤です。

 

個人差がありますが、眠気を催す薬剤があります。

 

・副腎皮質ステロイド内服薬

 

強い抗炎症作用があります。

 

感染症、骨粗鬆症、糖尿病の誘発や憎悪、消化管障害、
ざ瘡、多毛、月経異常、相互作用する薬剤が多いです。

 

・副腎皮質ステロイド外用薬

 

強い抗炎症作用があります。

 

症状にあわせて薬剤レベルを決定できます。

 

局所の血管拡張、皮膚感染症、ざ瘡などに注意します。