皮膚の化学的刺激を軽減するための対応策

便失禁がある場合は、皮膚と便が接触するのを防ぐため、
撥水効果のある保湿剤を用います。

 

一日に3回以上失禁がある場合は、
多々連がなくても、保湿剤を使って、保湿・保護をします。

 

水様便の場合は、亜鉛化軟膏で、壁を作るように皮膚に塗り、
皮膚に便がつかないようにします。

 

汚れた部分はつまんで捨てて、
欠けた部分に軟膏を補充しましょう。

 

ただれがひどい場合は、まず、パウダーで押さえ、
それから軟膏を塗ると、しっかり覆うことができます。

 

ただし、軟膏を厚く塗っている場合でも、
一日一回は、洗い流すようにします。

器械的刺激を軽減するための対応策

テープやドレッシング材を貼ったり剥がしたりするときは、
皮膚剥離が起こりやすいので注意が必要です。

 

粘着テープやドレッシング材には、
シリコンなど、皮膚への刺激の少ないも素材のものもあります。

 

患者さんの状態に応じて、それらのものを選択しましょう。

 

テープを貼るとき

 

テープはあらかじめ切っておき、ひっぱらずにテープの中央から貼り、
片方ずつ止めるようにします。

 

貼る位置も、いつも同じ位置ではなく、
多少位置をずらすようにしましょう。

 

被膜剤を用いてから貼ると、皮膚への刺激をさらに少なくすることができます。

 

テープをはがすとき

 

テープをはがすときは、テープ周囲の皮膚を片手で押さえ、
テンションをかけないようにはがす角度を極力180度に近づけるようにして、
ゆっくりとはがしていきます。

 

伸縮性の高いドレッシング材をはがす場合は、
皮膚と平行に伸ばしながらはがし、
皮膚の変形をおこさないようはがすのがポイントです。

 

剥離剤を用いてからはがすと、皮膚への刺激をさらに少なくすることができます。

肥厚している場合の対応策

肥厚が見られる部分は、角質をふやかして、柔らかくしてから
予防的スキンケアを行います。

 

尿取りパッドをぬるま湯でぬらして患部に当てて、
ポリエチレンフィルムで覆い、
30分ほど経ったら洗い流します。

 

タオルで水分を押すように拭き取ってから、保湿し、保護します。

 

一回のケアで改善させるのは難しいですが、
続けていくうちに、柔らかくキレイになります。

 

<放射線療法時の対応策>

 

放射線治療の際のケアは、照射部位をこすらない、洗浄剤を使わない、
皮膚への刺激の少ない衣服を着用するというようにします。

 

洗浄するときに、ぬるま湯がしみるときは、
生理食塩水を用います。

 

皮膚剥離が診られる時は、医師と相談して対応します。

 

真皮の露出が酷い場合は、ステロイド外用薬を塗布し、
その上からポリエチレンフィルムや被覆材を使用します。