スキンケアが難しい患者さんへの対応

スキントラブルの最も多い原因は、皮膚の乾燥、
つまりドライスキンです。

 

皮膚の角質は、外界からの刺激の侵入を防ぐバリア機能と、
水分保持機能があります。

 

角質細胞の水分量は、皮脂膜が皮脂表面を多い、
角質細胞間脂質が細胞を結びつけ、さらに細胞内の天然保湿因子が
水分と結びつく事によって維持されています。

 

ですが、何らかの原因で、角質細胞間脂質や天然保湿因子が減少し、
細胞間に隙間ができ、体内の水分が蒸発したり、
水分を保つ力が弱まるなどし、皮膚の水分不足が起こります。

 

このように皮膚の水分不足が起こった状態を、
「ドライスキン」といいます。

スキントラブルの対応の基本

スキントラブルの対応の基本は、ドライスキンを防ぐことです。

 

ドライスキンの状態ということは、細胞間同士の結びつきが弱くなっている状態です。

 

ドラスキンになっていると、皮膚の亀裂や弾力性の喪失、
僅かな刺激による表皮剥離などの症状が起こります。

 

また、肌が痒くなる「掻痒感」も発生しやすくなります。

ドライスキンの原因

ドライスキンの原因には、加齢、セラミドの代謝異常をきたす疾患、
薬剤などがあります。

 

ドライスキンによるスキントラブルの基本は、「保湿」と「保護」です。

 

保湿と保護を徹底しながら、症状に応じたケアをしていくことが必要です。

皮膚剥離が生じやすい患者さんへの対応

ドライスキンによって角質細胞の結合が弱くなっていると、
化学的な刺激や器械的刺激が加わる事により、
表皮剥離は容易に起きてしまいます。

 

尿失禁や便失禁、ドレーンからの浸出液によるただれも原因の一つになります。

 

肝疾患や腎疾患、放射線治療などの病気や治療によって
皮膚が弱くなっている部分は、さらにリスクが高くなります。

 

皮膚剥離が起こりやすいのは、ドレッシング材や粘着テープをはがすときで、
ストーマ創部やカテーテル固定箇所、
透析患者さんの浮腫が見られる皮膚に粘着テープを使用する際などです。