小児の口腔ケアのポイント

小児に対して口腔ケアをするときには、
遊びの要素を取り入れ、一緒に楽しみながらケアができるようにしたいですね。

 

信頼関係を築く

 

小児ガンの患児に対して口腔ケアを行うときは、
粘膜が傷つきやすく、免疫が低下して菌が繁殖しやすく、
出血しやすくなっているため、十分な注意をしながらケアしましょう。

 

重症心身障害児に対して口腔ケアを行うときには、
自分の意思で口が開かない子もいますし、
医療者と接するときだけ口を開かないという子もいます。

 

本能的に自分を守ろうと思って、口を開かないこともあり、
無理に口をあけようとすると噛み付くこともあるので、
なるべくお母さんに協力を仰ぎ、
同時に、子どもとの信頼関係を築くことが必要です。

 

発達段階にあわせてケアを工夫する

 

発達段階によって、ケアのポイントが変わってきます。
たとえば歯の生え始めた頃、生え変わりの頃、生え揃った後というように、
発達段階があり、ぐらぐらとしている歯がある場合もあります。

 

自分でやりたいと言う子どももいますから、
家から柔らかめの歯ブラシを持ってきてもらって、
「ごはんの後に一緒にゴシゴシしようね。」
というように声をかけて、歯磨きをすることもあります。

 

歯磨きが終わったら、歯磨きカレンダーにシールを貼ってあげるなど、
子どもが楽しめる工夫をしていきましょう。

 

お母さんにも参加してもらったり、
キャラクターものの歯磨きDVDを見ながら一緒に歯磨きする等して、
楽しいケアを工夫してみてください。

 

小児の年齢ごとの口腔機能と口腔ケアの方法

 

・歯が生えていない

 

水で湿らせたガーゼ等で、口の周りや中を拭き、
口に触れられる事に慣らしていきます。

 

・乳歯が生えた

 

生後7〜8ヶ月ごろ、下の前歯から乳歯が生えてきます。

 

歯が生えてきたら歯磨きを始めます。

 

・上の前歯が生えた

 

1歳ごろになると、上下の前歯が揃ってきます。

 

生えて間もない歯は、石灰化が低く、
唾液で食べかすや汚れが洗い流されにくい、
また、糖分の多いものを食べたり飲んだりする機会が増えるため、
虫歯ができやすい口腔環境にあります。

 

楽しみながら歯磨きできる環境を工夫していきましょう。

 

・奥歯が生えてきた

 

奥歯が生えてくるようになると、精神的にもグンと成長し、
自立心が芽生えてくる子どもが増えてきます。

 

歯磨きをさせてくれないという子どもも増えてくるため、
看護師の工夫が必要です。

 

この頃の口腔内は、汚れが唾液で取れず、菌が定着しやすい状態になりますし、
上の前歯の間や奥歯の溝に汚れがたまりやすくなり、
子どもが自分で歯ブラシを動かすだけでは、
十分に汚れが落とすことができないことも多いです。

 

お母さんの協力を得ながら、仕上げ磨きをするようにしましょう。