褥瘡ケア用品が限られている場合のケアの工夫

褥瘡ケアに用いるケア用品は、最近ではドレッシング材といっても、
ポリウレタンフィルム、ハイドロジェル、ハイドロコロイド、
ポリウレタンフォーム・・・というように、
様々なものがたくさん販売されています。

 

そして、これらは、滲出液の量や、感染を起こしているかどうか、
創の大きさなどによって使い分けて用いることが理想的です。

 

外用薬についても同じです。

 

しかし、病院や施設によっては、
ドレッシング材や軟膏が、それぞれ一種類しかないというように、
ケア用品が限られている場合は、今あるもので工夫をすることが必要です。

 

特に、新しいケア用品を採用するのは、病院では難しい現状があり、
申請してもすぐには採用されません。

 

このように、ケア用品が限られている場合は、
今あるもので工夫をすることが必要です。

 

まずは、今あるケア用品の特徴や薬効、
使用の目的についてしっかり理解してください。

 

そして、患者さんにもしっかり説明できるように知識を身につけましょう。

 

看護師の中には、使用している軟膏を、
「指示されたからこの軟膏を使う。」というように、
創にどのように作用するのかを知らない人もいます。

 

軟膏を使用する目的、効果、塗り方、塗る量を考え、
施設内でケアの方法を統一することが必要でしょう。

 

<近隣病院のWOCとの連携>

 

施設内に、皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC)がいない施設では、
近隣の施設のWOCとの連携をおススメします。

 

WOCとのケアについての情報交換や、勉強会の開催、
WOCに自分の施設の褥瘡ケア用品を見てもらうなどすれば、
より良い褥瘡の看護ケアができる様になるでしょう。

 

病院によっては、ステージUに使用するドレッシング材や軟膏ばかりあって、
ステージV以降、或いはステージUよりも初期の段階の
褥瘡ケア用品がないなど、偏っているところもあります。

 

褥創は、ステージ別に、或いは感染があるかどうかによって、
用いたいケア用品がことなってきますから、
バランスよくそろえることが必要です。

 

WOCにチェックをしてもらい、バランスよく揃えることで、
限られた用品でも応用が利き、ケアの幅が広がります。

 

さて、軟膏やドレッシング材は、
処方箋でまかなえるものは病院が採用しているものを使用するのが原則です。

 

しかし、テープやガーゼ、保湿剤、剥離剤などの雑品は、
患者さんに購入してもらいます。

 

患者さんや患者さんの家族に、その物品ごとの価格や使用目的、
得られる効果など、しっかり説明できるように知識を蓄えておきましょう。

 

また、近年は、被覆材の代用品を使用する「ラップ療法」などもあります。

 

日本褥瘡学会では、医療用として許可された
創傷被覆材の継続使用が困難な住宅での療養環境では、
使用しても良いとしています。

 

ただし、褥瘡治療について十分な知識を持った医師の責任のもと、
患者さん、家族に説明し、同意を得た後、実施することが必要です。